ペットとしてフクロウを飼うことが人気だそうです。マンガや映画のなかではフクロウを飼育していることもありますが、いざ現実世界となると、なかなかペットとしてお目にかかる機会の少ないフクロウ。

しかしその愛らしい表情には、なんとも言えない魅力があるようです。
ここではペットとしてのフクロウの魅力と飼育方法について考えてみようと思います。

フクロウの飼育の基礎知識と注意点

フクロウの飼育の難易度について

犬や猫とでは比較になりませんが、それでも確かに大型の鳥類のなかで、フクロウは比較的飼いやすい種類かもしれません。しかしこれは、飼育するためのスペースが、他の大型鳥類と比較して小さめであるという点だけです。

多くのフクロウは、1メートル四方のゲージのなかで飼育することができます。他の猛禽類と同様、人間のような大きな動物を襲うことはあまりありません。

しかし、鋭い爪と嘴を持っているため、なにかのアクシデントで飼い主が大怪我をする可能性も充分にあるのです。
また、他の鳥類同様、根本的に人間に懐くということがありません。油断していると脱走してしまうこともあるので注意しましょう。

フクロウの食性について

フクロウは夜行性の鳥類であり、肉食の猛禽類です。インコやカナリヤなど、ペットとなる鳥類の多くが木の実などを主食としているのに対し、フクロウは新鮮な生肉が主食となります。

具体的にはラットやヒヨコなど、血の滴る生肉を食べます。飼い主は毎日新鮮な血まみれの肉塊を細切れにして、フクロウに与えなければならないのです。ラットやヒヨコを捌き、内臓を除去して肉片にする作業というのが、生理的にできないという人は多いでしょう。そうした場合、フクロウは飼うことができません。

フクロウの居住環境と寿命について

たいていのフクロウは1メートル四方のゲージで飼うことができますが、室内で放し飼いにすることもできます。しかしフクロウにとっては、自分が安心して過ごせるテリトリーがゲージでも室内でも変わりありませんし、むしろ広めの室内のほうがストレスを溜める原因になることがあります。

部屋ごとゲージにする覚悟がなければ、フクロウは放し飼いにすべきではありません。また、フクロウは種類によって40年程度生きるものもいます。一生涯のパートナーとして付き合っていく覚悟がないかぎり、フクロウを飼うことはやめておいたほうが良いでしょう。

フクロウの飼育にかかる費用まとめ

フクロウの購入費用とエサ代について

フクロウは種類によって大きく購入費用が異なります。コノハズクやモリフクロウなどが15万円から30万円程度で、シロフクロウやメンフクロウなどが40万円程度となります。

概ね大型のフクロウほど高価な傾向があり、決して安い金額ではありません。エサ代については、毎月5千円から一万円程度が必要になりますが、これも大型のフクロウほど高くなっていきます。

これとは別にフクロウ専用のサプリメントなども必要になるケースがあり、エサの費用も犬猫などに比べて高いと言えるでしょう。

室温の管理と専用ゲージ

フクロウなどの鳥類は、開けてあった窓などから逃げ出す、いわゆるロスとの危険性が常にあるものです。専用ゲージはそのためにも必須設備であり、必ず用意しましょう。

また、フクロウは決まったトイレを持つ習慣がないため、掃除の手間もかかります。さらに温度変化に弱いため、エアコンによるこまめな温度管理は必要になります。どれも費用が発生することを覚悟しなければなりません。

獣医師や専門のアドバイザー

日本においてはまだまだマイナーなペットであるフクロウは、当然病気になった場合に診てもらえる動物病院が限られてきます。
フクロウなどの鳥類は、他の動物よりもさらに、自分の体調不良や危機を訴えることができません。

空腹の飢餓状態であってもじっとしているために、飼い主が気付かない間に餓死してしまったというケースも珍しくないのです。
ポイントは毎日の体重管理になりますが、仮にそれで体調の異常を発見できても、診てもらえる病院がなければどうにもならないのです。

医療費以外にも費用がかかるのは、トリミングなどのケアです。特に爪切りは必ず必要になりますが、素人では手に負えないためどうしても専門の業者に頼むことになります。それらの費用は業者ごとに異なりますが、専門性が高いために、決して安いものではないでしょう。